お鈴のとりあえず毎日

マレーシア人の嫁とホーチミンで暮らすお話。

第二話 小さなテント

昔、居酒屋で店長をしていた時、カワイイ高校生バイトに「店長は彼女とかいるんですか?」的なことを聞かれて、ヤバイ!これは告白されるってドキドキしながら「いないよ」と返答すると、「なんか うけますね!」ってとんでもない直球がかえってきて、見逃しの三振になったことを思い出した。ニヤニヤしながら「いないよ。」と答えた時の、俺の感情を返せ。

さて、こんな僕も髪が長い時期があった。触るものみな傷つけていた時代だ。 小さい頃から通っていた床屋さんには何も告げることなく、街ではやっていた美容院に浮気をした。
始めての美容院は緊張した。綺麗なお姉さんはいっぱいいるし、そこは顔がビシャビシャになるシャンプー台など もない。前向きではなく、後ろ向きでシャンプーを受けれる。まだ、ミニーに出会っていなかった僕には衝撃の連続だった。シャンプーの時にミニーレーダーが反応して、小さなテントを張ってしまわぬように、平常心を心がけた。
「痒いところありますか?」優しい声が耳に届いた。平常心が大きく揺さぶられた。ただ、謎のガーゼが顔面にちょこんと乗っていたので、僕の動揺を見透かされずにすんだ。
「鬼のツノがはえてる部分が痒いです。」これが僕の精一杯の返答だった。
「はい。」 冷たく さめた声だった。
2度も謎のガーゼに救われるとは、考えもしなかった。

全ての日々はいい思い出につながっている。

第一話 開始

絡まって、から回って、いずれ凝り固まる前にポケットのありがとうを貯めていこうと思う。ひっそりとLINEに書いていた日々の優しさは、ここのブログへと今更ながら移行する。
僕の先輩は「ブログ始めました」と華々しくブログデビューするも、その後8年間更新がない。きっと、事件も事故もない平和が続いているのだと推測する。
かくいう僕も基本的には毎日平和な日々なのだが、「お鈴のとりあえず毎日」と銘打ってブログをスタートしようと思う。もし、8年間更新がなかったら、すごく平和な日々が続いているのだと思って頂きたい。

マレーシア人の嫁と一歳の息子の3人で、ホーチミンで暮らす毎日と、これまでの思い出をアウトプットしていくブログ。

主な登場人物から。

嫁:我が家のストライカー。スペース裏への飛び込みは動物的嗅覚か?横綱と並ぶ体格の持ち主ではあるが、俊敏で危険予知能力も高い。息子の怪我を未然に防ぐ影の功労者。怒ると、洗濯物を洗わない癖がある。

息子:マレーシアで生まれ、ホーチミンで育つ日本人。育児から遠く離れた父を今だに認知することができない一歳児。前のめりなハイハイを得意としているが、前方への注意が散漫なため、防御力が弱いのが弱点。そのため常に嫁を召喚して日々戦っている。

お鈴:このブログの筆者。ホーチミンでもつ鍋をやっている。特技・牛小腸の掃除。
不定期ではあるが、更新していこうと思っている。

上下左右はじまりは微粒子。