お鈴のとりあえず毎日

マレーシア人の嫁とホーチミンで暮らすお話。

第33話 夏休みと六本木

息子も一年生になり始めての夏休み。最終日に宿題を嫁に詰められながらやっていた。 夏休み中の日記を毎日しっかり書く子供なんて少ないと思うが、8月4日の日記を、20日に書いて「8月4日、忘れちゃった。」とあったのを見て正直に育ってくれていると嬉しくな…

第32話 一億総特攻時代とウォシュレット

最近ハノイで1人暮らしをしている。久しぶりぶりの1人暮らしで俺の竹の子の里は常にスタンドバイミーのため、暇を持てあました神々の1人遊びに余念がない。 というのも人生で初めてウォシュレットがついた部屋を借りたからに他ならない。僕は毎朝おはようと…

第31話 ホーチミンからの挑戦状

ハノイに来て1ヶ月が過ぎた。ハノイの湿度の高さに毎日がeverydayだ。 皆様の大きな優しさによってお店の方はポケットのありがとうが溢れる日々に感謝が絶えない。 ホーチミンはどうかと言うと、全てのお札に羽が生えているのかと勘違いさえする現状に、ゲロ…

第30話 鈴木君と後藤君

いよいよ一年に一回程度の更新頻度になってきたこのブログだが、この数ヶ月何もなかったと言えばそうではない。やはり一番大きな変化といえば、人は未来にタイムトラベルできるのか?という問題を自分の中で噛み砕き、「できない」と結論が出た事だと思う。…

第29話 2020年と620

~謹賀新年~ 昨年は格別 の御厚情を賜り、厚く御礼を申し上げます。 本年も皆様にご満足いただけ執筆を心がける所存でございますので、 何とぞ昨年同様のご愛顧を賜わりますよう、お願い申し上げます。 皆様のご健勝と益々のご発展を心よりお祈りいたします…

第28話 チャンピオンと法則

お久しぶりにも程があるが、久方ぶりにブログを更新していこうと思う。 というのも、まさに昨日なのだが、我が家の伝説のチャンピオンでもある嫁から強烈なディスをボディーに受けてしまった。たまらずワンダウンを許したものの、底から湧いてくる怒りを抑え…

第27話 バリカンとまゆげ

少し前のブログにも書いたが、髪の毛が硬いせいか、よくバリカンが壊れる。先日も切っている途中に動かなくなってしまい、息子のバリカンを借りて仕上げた。俺のことをウイルスか何かと勘違いしている嫁は、息子のバリカンを僕が使う事を嫌がっていた。その…

第26話 トミカを床に走らせて

息子と2人でユーチューブをみていると、僕が小さい頃に観ていた忍たま乱太郎があったので、一緒に観ることにした。当時は気づかなかったが、主題歌がなかなかロックな歌詞で「ヤリたい子とヤッたもん勝ち、青春なら。」とのっけからハードにかましてくれた。…

第25話 織田信長とボジョレーヌーヴォー

息子ももうじき3歳になろうとしている。言葉の数も増えてきているし、自分の好き嫌いなども出てきている。子育て中に迷う事は多々あるが、自分を育ててくれた母や父ならどうするのか?などと考えて行動の指針にしている。ビシネスの上でも、昔の上司ならなん…

第24話 チームワークと闘いの舞

普段と違う行動が必要な時は意識していないと、勝手に普段の流れになってしまうことがある。そんな僕もかれこれ3日くらい歯磨き粉を買い忘れている。歯磨き粉が 「もう無理!」という状況から3日もひねり出していると、雀の涙くらいなら一生出るんじゃないか…

第23話 ブロッコリーとダイエット

今、一番自然な流れで言いたいダジャレは「佐賀市に有るか無いか、探しに歩かないか?」なので、もし佐賀市でなにかを失くしてしまったら大至急連絡してほしい。 最近の息子は幼稚園にもなれて朝から楽しそうしているが、週に一度くらいの割合で絶対に幼稚園…

第22話 ホワイト企業になりたくて

ホーチミンでもつ鍋屋をやって5年目に突入した。せっかくの海外だからという事で、毎朝 朝礼で「えいえいおーっ」と日本風にみんなでやっている。流石に毎日やっていると息もあってくる。4年前になぜ「えいえいおーっ」なのか、それはどんな意味なのかについ…

第21話 花の終わり方

最近急激に成長してきている息子2歳のちんこを軽く叩いて、「おはよう」と2日間くらいしたら、完璧にコピーして、毎朝息子が俺の息子にあいさつをくれるようになった。俺から見ればどちらも息子であり、息子から見れば兄弟みたいなものなので意気投合するの…

第20話 天使の吐息

昔、どうしても働きたい会社があって、高校中退を大学卒業と偽って履歴書を書いて入社した事がある。その後ビザの関係で卒業証書を持ってこいとなって社長に本当の事を話し、いろいろと問題になった。しかし最近のアイドルをみていると、「辞めます」が、報…

第19話 ゴーヤと鬼火と仮想通貨。

少し前に華丸さんが、「ゴーヤとよその子供は育つのが早い」って言っていて、本当にそーだなーと思った。よその子供は毎日見るわけじゃないし、興味もないから気づくと大きくなっているっていう寸法。2歳になる自分の息子でさえ最近ようやく可愛く思えるよう…

第18話 ぬくもり溢れるクオリティ

ホーチミンにいると正月を感じる事が難しく、2018年も例年どうりのっぺりとスタートした。そんな新年早々に突然 右耳がお釈迦になりマジ卍である。奥の方に水がたまっている感覚で、音も聞こえにくい状況が三日ほど続いている事をSiriに説明すると、近くの耳…

第17話 手に職を

かなり前にボイスパーカッションが流行っていたので僕もやってみたが、友人に「何?暴走族のまね?」と質問されていらい、もう2度とやらないと心に誓った。 最近の息子は車のおもちゃに大ハマり中なのだが、そのラインナップがダンプカーやショベルカー、フ…

第16話 ポケベルがならなくて

先日、日本に帰国していた。嫁は日本の化粧品を完全に信用していて、それらを買い足すのをいつも楽しみにしているようなのだが、1つ8000円もする物を2つも購入しようとしているので、さすがに高くないかい?とたずねると、携帯でAmazonの画面開き、先日買…

第15話 風のたより

最近、うんこが出そうでお腹が痛い時をカッコつけて「別れの季節」と呼んでいる。これは食べ物から栄養をいただき、排泄する事を「別れ」という言葉に置き換え、また新たなる日々を過ごして行くさまを「季節」として表現した徳の高い言葉だと自負している。…

第14話 歌うたいのバラッド

先日、お客さんと話している時に「なんのお仕事されてるんですか?」と聞くと「僕の仕事は歌うたいです。」と答えられ、カッコイイなーと思ったので、慌てて僕も負けじと「僕の仕事はモツ洗いです。」と訳のわからない事を言ってしまった。話し始めて1分で下…

第13話 麻雀と将棋

基本的には毎週髪の毛の手入れをしている。坊主というスタイルはなかなかにめんどくさいのだ。自分で髪を切っているのだが、安いバリカンしか買ったことがなく、その耐久年数は1年という結論は20代前半には出していた。特にバリカンに愛情を持っている訳では…

第12話 黄色の紙パック

最近、お酒の席でよく話題になるゆとり世代について、思いを馳せてみたい。ゆとり世代の定義はわからないが、僕の中では土曜日が休みになった頃からだと思っているので、まさに僕はその代表だと自負している。このゆとり世代世の特徴としては、リプトンの500…

第11話 嫁と息子のコンビプレー

最近、ウコンのチカラやヘパリーゼ的な二日酔いにいいとされる物を飲んでから飲みに行く事があるのだが、これは僕の中でアクセルを踏み込むための儀式になってきており、深くお酒を飲んでしまうため、逆に死にそうな朝を迎える事に42回目で気づけた事が、今…

第10話 家庭的な女性

おいしいパスタを作れて家庭的な女性は、大貧民で負けてマジ切れするような奴の事を好きになるのかという疑問が出てきてしまった。また、マジギレしているのに、それを見て笑って「楽しいね」とはなかなか言えない。それをやすやすとこなせるというのは、当…

第九話 修正テープと罪悪感

今日スタッフから「社長、コーヒー飲みますか?」ってきかれたので、「お願いします」って言ったら、僕のコーヒーとは別に8杯ほどスタッフのジュースも配達されて、請求が僕のところに来た。あの優しさに溢れた笑顔は僕をこの罠に落とすためだったのだとわか…

第八話 稀勢の里と夏場所

昔、居酒屋で店長をしていた時、カワイイ高校生バイトに「店長は彼女とかいるんですか?」的なことを聞かれて、ヤバイ!これは告白されるってドキドキしながら「いないよ」と返答すると、「なんか うけますね!」ってとんでもない直球がかえってきて、見逃し…

第七話 フライトマップ

もし僕がアンパンマンで、お腹がすいている人がいたら自分の頭の一部をあげるだろうか?としみじみ考えた結果、きっとあげると思うが、おかわりの要求が来た場合、 「よく食べるね」と一言イヤミを言ってしまうと思う。 さて、だいぶ時間が流れてしまったが…

第六話 パンチパーマと私

絶滅せずに個体群を維持できる人類の最小単位は、オス15個体、メス50個体ぐらいだと書いてあった。EXILEとAKB48がいれば大丈夫なので、僕は僕で人生を楽しもうと改めて思ったホーチミンから今日もお届けする。 さて、モテ期は人生で3回あると教わった僕では…

第五話 筋肉は友達

先日久しぶりに、嫁と意見が一致したので、喜びをここに書いておく。我が家の体重計は人が乗る位置によって4kgほど数値が変化するレトロで特殊なつくりになっているのだが、僕も嫁も中心は避けて、一番手前の位置に乗って測っていた。そのポジションこそが正…

第四話 横綱との別れ

死ぬまでに絶対に言いたい言葉は「このままでは人工心肺から離脱できない」なのだが、先日この事を友人に話したら、「腕の良い麻酔医が必要だね」と綺麗なリターンが帰って来て、アワアワしてしまった。綺麗な逆サイドへのボールは、右足が左足のふくらはぎ…