お鈴のとりあえず毎日

マレーシア人の嫁とホーチミンで暮らすお話。

第10話 家庭的な女性

おいしいパスタを作れて家庭的な女性は、大貧民で負けてマジ切れするような奴の事を好きになるのかという疑問が出てきてしまった。また、マジギレしているのに、それを見て笑って「楽しいね」とはなかなか言えない。それをやすやすとこなせるというのは、当然素晴らしい女性であり、繰り返すが大貧民でマジギレするような奴を好きになるのであろうか?
これはやはり深く探っていく必要がある。
まず、大貧民でマジギレするという背景には、やはりギャンブルの臭いを払拭する事はできない。ただのカードゲームではそこまで熱くなる事はないし、三人でグルになって1人が連敗するという状況は考えられるが、「一目惚れ」というワードがある事からその日に初めてあった事は明白で、連携の取れるスクラムを組むのは難しい。さらに時間を潰すためにパチンコ屋に行く性格からもお金をかけての大貧民であった事はすでに確定の域にある。やはりなぜ彼を選んだのか疑問は深まるばかりだ。
ただその後付き合っている事を考えると、何か気になる事があったはずである。そこでさらに読み進めると、付き合う前から妄想が膨らみ、嬉しくてスキップしている事実を発見した。ギャンブル好きで暴れん坊なのに、嬉しくてスキップ。この落差が女性の心を動かした可能性が高いとみている。これはギャップをうまく取り入れた新しい口説き方なのかもしれない。つまりこのギャップを演じきれる狡猾さをうちにひめているできる男という事になる。さらに読み返してみると、怒鳴った後にパチンコ屋に行き、景品の化粧品を持ち帰るあたりのやり口は、マジギレからのスキップと全く同じ手法なのだ。
これだけ紐解いたので今後の夫婦生活に役立てたいところではあるが、僕には嫁を前にして、怒鳴ってパチンコ屋に行く勇気はない。そんな事をすれば、とんでもないカワイガリが待ってるのだから。

アリかナシでいうと猫。