お鈴のとりあえず毎日

マレーシア人の嫁とホーチミンで暮らすお話。

第16話 ポケベルがならなくて

先日、日本に帰国していた。嫁は日本の化粧品を完全に信用していて、それらを買い足すのをいつも楽しみにしているようなのだが、1つ8000円もする物を2つも購入しようとしているので、さすがに高くないかい?とたずねると、携帯でAmazonの画面開き、先日買った息子のお弁当箱の画面を僕に見せてきた。わけが分からず言われるがまま画面を下にスクロールしていくと、“この商品を買った人はこんな商品も買っています”のページに、嫁が買おうとしている化粧品があった。これを僕に見せて何を伝えたいか分からないが、嫁は曇りなきまなこで僕を見て大きく頷いていた。
少し頭を整理して考えたみたが、たくさんの頭のいい大人が一生懸命考えて作ったAmazonのページだから、嫁がそれに誘導されても仕方がないと自分を落ち着かせた。


先日、友人とコーヒーを飲んで昔話をしていたときに、ポケベルや黒電話の話になった。当時の歌で「ポケベルがならなくて」や「ダイアル回して」などはもう若者には意味が通じないじゃないかと疑問に思った。きっとこれからは、「LINEが未読で震えてる」や「お願い、既読スルーはやめて」などが今後歌詞に登場してくると思う。

 

足るを知る。