お鈴のとりあえず毎日

マレーシア人の嫁とホーチミンで暮らすお話。

第五話 筋肉は友達

先日久しぶりに、嫁と意見が一致したので、喜びをここに書いておく。我が家の体重計は人が乗る位置によって4kgほど数値が変化するレトロで特殊なつくりになっているのだが、僕も嫁も中心は避けて、一番手前の位置に乗って測っていた。そのポジションこそが正確に測れる事は、火を見るよりも明らか。さすが我が嫁だ。

さて、今日はアホの様に筋肉を鍛えている友人のお話だ。
アイスクリーム屋さんで働く地元の友人は、アホほど筋肉を鍛えている。当時、上腕二頭筋でつまようじを挟んで僕に見せてくれた。彼があのペースのまま鍛えているのであれば、そろそろ小さいカメハメ波くらいは打てるので、今後は距離をとって戦う必要がある。
そしてもう一人、魚が美味しい港町でモヤシの様だった友人も、先日久しぶりにあってみると、筋肉質なモヤシになっていた。細マッチョとでもいうのか。彼は「大会があるので、味付けは胡椒とレモンです」とハラミステーキをほうばっていた。もし、僕にアイスクリーム屋の筋肉があったら至近距離でカメハメ波を叩き込んでいた。そんな僕の高ぶった感情を知る由もない筋肉モヤシは、「塩もとりません。最後はパキパキに仕上げていきます。」と続けていた。これ以上はなしが続くと、チャクラを制御している門が開き、裏蓮華に入ってしまいそうなので、適当に切り上げた。


越える相手は世界にいる。