お鈴のとりあえず毎日

マレーシア人の嫁とホーチミンで暮らすお話。

第32話 一億総特攻時代とウォシュレット

最近ハノイで1人暮らしをしている。久しぶりぶりの1人暮らしで俺の竹の子の里は常にスタンドバイミーのため、暇を持てあました神々の1人遊びに余念がない。

というのも人生で初めてウォシュレットがついた部屋を借りたからに他ならない。僕は毎朝おはようと同時に元気とうんこを出すのだが、ウォシュレットのせいで竹の子里スイッチがあげられ、神々の遊びに興じてしまうわけだ。これは魂の解放であり、一億総特攻なのである。

魂が解放された今日もハノイからお送りする。

 


さて、上記でも軽く触れたウォシュレットだが35年近く、あたり前のように使う生活がなかった僕は今朝、元気を出している時に疑問が生まれた。

あなたが高圧洗浄をしかけてるそこは入り口ですか?出口ですか?

いくら悩んでも終わりがない、この疑問という迷路を彷徨った時間は永遠にように感じた。ただ完全な永遠なんてものは存在しない。完全な絶望がないように。

僕は旧友の勝又君にその疑問をぶつけた。彼は「その時にもう一回うんこ出そうになった時、どうする?ウォシュレットと勝負する?水圧はそのままで勝負?」と質問をまくしたて、僕の質問を退かせた。彼も答えを持っていないのだと思う。答えなどこの世の中にはないのかもしれない。

ウォシュレットに勝負を仕掛けた事さえなかった僕は静かに水を流した。

 

 

 

若者は好きにやれ。生傷はたやすな。棺桶に乗って漕ぎまくれ。