第10話 家庭的な女性
おいしいパスタを作れて家庭的な女性は、大貧民で負けてマジ切れするような奴の事を好きになるのかという疑問が出てきてしまった。また、マジギレしているのに、それを見て笑って「楽しいね」とはなかなか言えない。それをやすやすとこなせるというのは、当然素晴らしい女性であり、繰り返すが大貧民でマジギレするような奴を好きになるのであろうか?
これはやはり深く探っていく必要がある。
まず、大貧民でマジギレするという背景には、やはりギャンブルの臭いを払拭する事はできない。ただのカードゲームではそこまで熱くなる事はないし、三人でグルになって1人が連敗するという状況は考えられるが、「一目惚れ」というワードがある事からその日に初めてあった事は明白で、連携の取れるスクラムを組むのは難しい。さらに時間を潰すためにパチンコ屋に行く性格からもお金をかけての大貧民であった事はすでに確定の域にある。やはりなぜ彼を選んだのか疑問は深まるばかりだ。
ただその後付き合っている事を考えると、何か気になる事があったはずである。そこでさらに読み進めると、付き合う前から妄想が膨らみ、嬉しくてスキップしている事実を発見した。ギャンブル好きで暴れん坊なのに、嬉しくてスキップ。この落差が女性の心を動かした可能性が高いとみている。これはギャップをうまく取り入れた新しい口説き方なのかもしれない。つまりこのギャップを演じきれる狡猾さをうちにひめているできる男という事になる。さらに読み返してみると、怒鳴った後にパチンコ屋に行き、景品の化粧品を持ち帰るあたりのやり口は、マジギレからのスキップと全く同じ手法なのだ。
これだけ紐解いたので今後の夫婦生活に役立てたいところではあるが、僕には嫁を前にして、怒鳴ってパチンコ屋に行く勇気はない。そんな事をすれば、とんでもないカワイガリが待ってるのだから。
アリかナシでいうと猫。
第九話 修正テープと罪悪感
第八話 稀勢の里と夏場所
昔、居酒屋で店長をしていた時、カワイイ高校生バイトに「
第七話 フライトマップ
もし僕がアンパンマンで、
第六話 パンチパーマと私
絶滅せずに個体群を維持できる人類の最小単位は、オス15個体、メス50個体ぐらいだと書いてあった。EXILEとAKB48がいれば大丈夫なので、僕は僕で人生を楽しもうと改めて思ったホーチミンから今日もお届けする。
さて、モテ期は人生で3回あると教わった僕ではあるが、今だに初回すらきていない。もっとバランス良く3回をちりばめてほしいものである。贅沢を言わせてもらえるのであれば、高校2年生くらいにモテ期一回目が来て欲しかった。そこから10年置きくらいに2回あればなお良しである。ただ、まだ3回も残っていると考えるとニヤニヤが止まらない。モテ期というカードを三枚も保有していると心にも余裕が出るので不思議だ。
そんなモテ期を今か今かと待ちわびていた時のお話を少し。
時は僕がイケイケブンブン丸時代の話だ。ちなみに、僕の中学校の時のあだ名は「とりバード」である。勘が鋭い方ならもうお分かりだろう。軽いイジメにあっていたことは、今ではいい思い出だ。
そんな札付きの悪に憧れていた僕は、パンチパーマにしようと思いたった。この髪型なら確実にイケイケブンブン丸なれると信じ切っていた僕ではあったが、やはり、髪型の問題ではなく根性の問題だということに気づくのに、そう時間はかからなかった。
隣町で仕事帰りに友人と飲んだ帰り道、きっかけは忘れたがパンチ鈴木よりも明らかにイケイケブンブン丸な人達に絡まれてしまった。彼らはしきりに「もさくれるぞ」と声を荒げていた。僕はその「もさくれる」の意味が全くわからなかったが、心の中で「是非、もさくれないで頂きたい」と願っていた。一緒に飲んでいた友人の勝又くんは、きっと酔っていたのだと思うが、ブンブン丸な彼らに、「なんか問題があったら御殿場の勝又に言ってこい。」と、こちらも意味不明な返答を繰り返していた。その後は警察などが来て、逃げる様に解散となったが、今だに「もさくれる」の意味はわからずにいる。
あーぁ、おちんちんが2本あったらいいのになぁー。
第五話 筋肉は友達
先日久しぶりに、嫁と意見が一致したので、喜びをここに書いておく。我が家の体重計は人が乗る位置によって4kgほど数値が変化するレトロで特殊なつくりになっているのだが、僕も嫁も中心は避けて、一番手前の位置に乗って測っていた。そのポジションこそが正確に測れる事は、火を見るよりも明らか。さすが我が嫁だ。
さて、今日はアホの様に筋肉を鍛えている友人のお話だ。
アイスクリーム屋さんで働く地元の友人は、アホほど筋肉を鍛えている。当時、上腕二頭筋でつまようじを挟んで僕に見せてくれた。彼があのペースのまま鍛えているのであれば、そろそろ小さいカメハメ波くらいは打てるので、今後は距離をとって戦う必要がある。
そしてもう一人、魚が美味しい港町でモヤシの様だった友人も、先日久しぶりにあってみると、筋肉質なモヤシになっていた。細マッチョとでもいうのか。彼は「大会があるので、味付けは胡椒とレモンです」とハラミステーキをほうばっていた。もし、僕にアイスクリーム屋の筋肉があったら至近距離でカメハメ波を叩き込んでいた。そんな僕の高ぶった感情を知る由もない筋肉モヤシは、「塩もとりません。最後はパキパキに仕上げていきます。」と続けていた。これ以上はなしが続くと、チャクラを制御している門が開き、裏蓮華に入ってしまいそうなので、適当に切り上げた。
越える相手は世界にいる。
第四話 横綱との別れ
死ぬまでに絶対に言いたい言葉は「このままでは人工心肺から離脱できない」なのだが、先日この事を友人に話したら、「腕の良い麻酔医が必要だね」と綺麗なリターンが帰って来て、アワアワしてしまった。綺麗な逆サイドへのボールは、右足が左足のふくらはぎに当たって転んだ、あの時の中体連一回戦を思い出させるには十分なリターンだった。
我が家のストライカーでもある嫁が、今週マレーシアに帰る。息子の注射の関係だ。もちろんここホーチミンでも注射は可能であるが、そこには夫婦の思惑が裏側に影をひそめ、あたかも大義名分があるかの様に事が運ぶ。察するに、僕が深夜まで仕事をしているので、一人で一歳児と長時間戦うのは骨が折れるのだと思う。実家に戻れば、お爺ちゃんとお婆ちゃんの最強のカードを発動できる条件がそろうので、やはり居心地がいいのだろう。かくいう僕も、ストライカーが家を闊歩している時には隠している背中の羽をこれでもかと広げ、ホーチミンを飛び回ることができるのである。
ただ、ここはてなブログもどうやら、すでに嫁の監視下に入ってしまった様なので、やたらな事は書けない。先日も家で嫁を呼ぶ時に「横綱」と連呼していたら、Google先輩でYOKOZUNAと検索し始めて慌てて出勤した経験が、僕に危険を教えてくれているのである。しかしながら、最強の旦那を目指す僕がこの程度の圧迫に屈するはずがあろうか。声を大にしてここに書こう。 あぁーさみしいなぁ。
言いたいことも言えないこんな世の中じゃポイズン!